ドコモ全社にデータ活用を浸透させる
データコンサルティングチームの使命
データプラットフォーム部
データコンサルティング
データコンサルティング担当
泉 知尋
前職はシステムエンジニア。Webシステム開発やマイグレーションプロジェクトに参画し、開発や仕様検討、構成管理を担当するほか、データエンジニアリング案件での経験を積む。2022年にドコモへ入社。データコンサルティング担当として、全社へのデータ活用推進に取り組む。
データプラットフォーム部
データコンサルティング
データコンサルティング担当
塩尻 紗矢佳
大学卒業後、SIerにて金融系システム開発に従事。外資系総合コンサルティングファームを経て、フリーランスでデータガバナンスの業務支援に取り組む。2022年、ドコモに入社してデータガバナンスチームに所属。現在は、データ活用を推進するコンサルタントチームで活躍中。
ドコモならではの誠実なプライバシーポリシーのもとで
塩尻:前職からドコモの方と一緒に仕事をする機会があって、高度なデータ活用を推進している会社だとは知っていました。そのときはまだフリーランスから定職に就く動きをはじめたばかりのタイミングでしたが、こんなにも誠実に強い想いで取り組んでいる方々がいるのだと、いい意味で驚いたことを覚えています。こういう人たちと一緒に仕事がしたいと感じたことが、入社のきっかけです。
泉:私は前職で組織変更があり、理想とする働き方ができなくなることから転職を考えるようになりました。データを扱う仕事は、プライバシーやデータの保護などデリケートな要素も多いじゃないですか。ドコモはそういう面でもきっちりとしているクリーンな印象が強かったので、他社と比べても働く環境として魅力を感じましたね。
塩尻:そこは間違いないですよね。法改正に対応したルール整備やそれを運用方法に落とし込むガバナンスのチームに在籍していたこともあるので、よく分かります。
というのも、ドコモではお客さまのパーソナルデータを活用させていただくにあたっての行動原則を「パーソナルデータ憲章」として制定して、それは社内に留まらずお客さまに向けても公表しています。
さらに、それだけに満足せずにデータを安全に取り扱うドコモのポリシーを、ITや法律に詳しくないお客さまにもご理解しやすいようなコンテンツをアップデートしながらご提供させていただく取組みなどを継続的に行っていて、常にお客さまに対して真面目に誠実に向き合っている会社だなと感じます。
ただ、守るべき法律を遵守することは当然の前提としながら、ビジネス上のインパクトを鑑みて「ここは攻めるべきだ」と戦うこともあります。最新情報や海外のトレンドを積極的に取りに行き、受け身ではなく、自分たちが先にルールを作っていくのだと業界の先頭を走っていく。守るだけでなく攻めの姿勢を持って取り組んでいるところも、ドコモで仕事ができて良かったと思うポイントです。
ビジネス部門に伴走しながらデータマーケティングを推進
泉:データプラットフォーム部のデータコンサルティングチームは、ドコモの各サービス主管部でプロダクトやマーケティングの改善に効果的にデータを活用できるように、支援をおこなっています。データプラットフォーム部は事業部門とは別組織ですが、一緒になってサービスを盛り上げています。私が担当しているのは、映像・エンタメ領域のサービスです。2023年4月にローンチした映像配信サービス「Lemino」も、初日からデータドリブンで業務を進化させられる体制を構築して支援しました。データドリブンで事業を進化させるを簡単にいうと、個人の感覚や経験値ではなく、データ起点でPDCAサイクルを回すことがあたりまえになっているということです。特に恒常的な施策については、たとえばマーケティングオートメーションによって、様々な施策が人の手を介さずに動いていく状態を理想としています。データを武器に素早く確度を高く改善アクションを繰り返す活動とも言えます。
もちろん個人の経験を否定するわけではなく、過去の業務知見に基づいてデータを読み込み、アイデアを持ってプロダクトや施策をチューニングするための“人の力”も不可欠です。そして、それができるのは各サービスの主管部のみなさんでしょう。データプラットフォーム部だけでも、サービス主管部だけでも、最適なデータマーケティングは実現できません。人の力とデータの力を掛け合わせ、事業目標を達成できるよう全力で取り組んでいます。
塩尻:私も7月から泉さんと同じチームになり、エンタメ領域のデータ活用支援を担当しています。サービス主管部では日々のサービス運用と事業運営に注力しているので、データ分析と結果を最大限に活かすことまで手が回らないのが実情です。ユーザーとサービスのよりよい未来を作り上げるために、データの専門家である自分たちにできることはたくさんある。そこを、いま泉さんが言っていたように二人三脚で補っていけるようにサポートして、サービスの事業目標達成にブーストをかけていけたらと思っています。
泉:サービスによっても状況は異なるのですよね。ビジネスモデルで重要視する要素は異なりますし、「旬」もあります。データ活用に詳しかったり積極的だったりする人がいる部署もあれば、逆に手薄になっているところもあります。後者では前提知識や共通言語が噛み合わないこともあるので、まずは相手に伝わりやすくする工夫が必要です。できる限り専門用語を省いたり、細かい数字をそぎ落としてきちんと要点が伝わるように翻訳したり。いきなり理想を押し付けるのではなく、状況に応じた対応を心がけて担当者と一緒に進めることがデータ活用を浸透させていくためには重要だと感じます。
データコンサルティングのやりがいと、チームの目指す姿
塩尻:多様なサービスや顧客接点を通じて社内に蓄積されたデータからは貴重な示唆を生み出すことや新しいサービスを創造することができます。そんな宝が社内に揃っているところが、ドコモのすごいところだと思います。せっかく使えるものを宝の持ち腐れにしてはいけない。お客さまに対して誠実に、前向きに取り組んでいる会社だからこそ、「ドコモを使っていてよかった」と言ってもらえるような価値を生み出す一助を担いたいと思っています。
泉:私たちのチームメンバーはデータの使い方には長けていますが、どうビジネスに落とし込むかという点では知見が足りていません。だからこそビジネス部門と密に会話しながら、一緒によいものを生み出していきたいですよね。そうした仕事そのものも面白いですし、上司が私の判断を尊重してくれることもやりがいにつながっています。おそらく、みなさんが想像する以上に裁量権が大きく、自分の考えで進めていくことができる。仕事内容もカルチャーも、私には本当にマッチしています。
塩尻:このまま全社的なデータ活用の意識やスキルをさらに向上させた後は、事業部を超えたコラボレーションや新しいサービスを生み出すことにも貢献していきたいですね。ほかの事業者と組むのではなくドコモ社内のコラボですから、心理的にも制度的にもハードルが低く、ミニマムスタートができることも利点です。
泉:すでに実現できている部署もあるのですが、データのポテンシャルを生かし切れているかどうかに差があることは先ほど申し上げたとおりです。Excelを使うような感覚で全社的にデータを活用してもらえるように、いろいろな形で推進していけたらと考えています。2025年までには、各部署にデータを活用できる人材が当然のようにいる状態を目指したいですね。そうすれば、自然とコラボレーションも増えていくでしょう。
大きな期待と目標のなかで、どうすれば実現できるかを前向きに考える
泉:自分の判断が求められるシーンが多いので、自分はこうしたい、こうするべきだという主張を持って取り組んでくれる方が来てくれるといいですね。もちろん会社としての方針はありますが、その範囲のなかであれば頭ごなしに否定されることはまずありません。たくさんの人の意見が集まるほど、よりよいサービスが生まれると思っているので、一緒にがんばってくださる方をお待ちしています。
塩尻:同意見です。個人や組織に求められる目標はかなり大きいので、最初に聞いた時には「それって無理じゃない?」と思うことも正直あります(笑)。それでも、できない理由を探すのではなく、どうしたらできるかを考えることが大切です。たとえば、「前提をこう変えればできる可能性が上がるから、こうやらせてほしい!」と前向きに考えられる人がフィットするのではないでしょうか。最近、泉さんに「それは難しいです」と言いがちなので、心苦しいですけど。
泉:真剣に向き合った上で出てくる「NO」であれば、それを受け止める風土もありますよ。たしかにそれはそうだよねって、一緒に考えてくれるメンバーや上司もたくさんいます。そこはあんしんしてください。
塩尻:時には周りを巻き込んで、みんなで悩みながらやっていける人がチームメンバーに入ってくれるとうれしいなと思います。
※所属部署・記事内容はインタビュー時のものです。
<泉 知尋>
キャリアパス
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2011
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大学卒業後、建設会社のシステム部門に新卒でSEとして入社。
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2012
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マイグレーションやシステム更改案件などで、webシステムを中心に実装から仕様検討、構成管理などに携わる
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2017
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引き続き前職でデータ活用案件にアサインされ、経験を積む
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2022
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2022年10月より現職
一日のスケジュール
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09:00
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在宅勤務開始。
slackチェック&
お返事、社内ミーティング、資料レビュー
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12:00
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ご飯+本社ビルへ移動(スーパーフレックスなので分断勤務)
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14:00
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slackチェック&
お返事、社外ミーティング(オンライン)、社内ミーティング、受領資料確認、提案書作成
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19:00
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本社ビル別フロアのメンバーと集まって赤坂飲み
<塩尻 紗矢佳>
キャリアパス
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2011
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大学卒業後、新卒で国内メーカー系SIerにSEとして入社。金融部門へ配属。
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2015
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外資系コンサルティングファームへ転職。
ITコンサルタントとして生保クライアントを担当。
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2020
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退職し、
フリーランスで活動を開始。
プライバシーガバナンス領域の業務支援に携わる。
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2022
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ドコモに転職。
フリーランス時に仕事で縁があった、データプラットフォーム部にて、ガバナンス業務に従事。
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2023
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入社から1年半の7月に、データコンサルティング担当へ異動。(現職)
一日のスケジュール
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08:30
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在宅のため自宅でPCを立ち上げ、メールやSlackをチェック(フレックスを活用し、早めに始業)
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09:00
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MTGの準備(受領資料のチェックや、報告資料の作成)
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12:00
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お昼休憩
(午後に余裕がある時は近所のお店でランチ)
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13:00
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チームメンバーや他部署とMTG
(作成資料についてのディスカッションなど。会議はすべてリモート)
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17:30
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業務終了。
夕飯準備のためスーパーへ。