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ノーリスクを好む金融業界で、
攻めと守りを両立しながら金融ビジネスの差別化を図る

小林 貴洋

スマートライフビジネス本部
金融ビジネス部 dカード制度担当

小林 貴洋

2015年4月、大手金融機関に新卒入社。支店での法人営業や本部での融資等審査業務に従事。2020年4月ドコモに転職。金融ビジネス部にて、ドコモのクレジットカード「dカード」事業におけるコンプライアンス業務を担当している。

“事業会社金融”ならではのチャレンジを

前職は都市銀行に勤めていました。当時も誇りと責任を持って仕事に取り組んでいましたが、銀行は法規制が厳しく、さらに社会的イメージなど様々な理由からできることが限られてしまう業界です。一方で事業会社金融になると、銀行と比べれば様々な面からできることは非常に多い。たとえばドコモのように、通信事業と「dカード」を掛け合わせた事業シナジーを生み出す取り組みも可能になる。銀行を離れた方がより広い視野で業務ができ、個人としても活躍できる幅が広がっていくのではないかと感じて、転職を意識するようになりました。

ただ、最終的に転職を決意するにあたってはかなり悩みましたね。現在はdカードのコンプライアンス業務を担当しているのですが、銀行業務とクレジットカード業務は近いようでまったく異なる事業です。転職するならドコモ以外は考えていませんでしたが、前職にとどまるか新たな領域にチャレンジするか、慎重に検討しました。決め手になったのは、やはりキャリアの多様性です。幅広く事業展開しているドコモであれば、金融領域の専門性を磨きつつ、柔軟に自らの未来を築いていける。年齢やタイミングを考えても今がベストだと判断して、2020年の4月からドコモに参画しています。

ドコモの金融領域で働く魅力を一言でいうと、“決まっていないことが多いこと”だと思います。決まっていないことが多いからこそ、チャレンジもできるし、自分で決めていける領域も広い。金融事業は良くも悪くも“未成熟”であることから、自分で決めたことが後々の社内ルールになっていくという実感が持てます。一方で会社全体を見れば、大企業ならではの安定した基盤も整っている。携帯電話シェアが業界No.1であるドコモは、どの事業をやるにしても社会的な影響力が非常に大きいことも醍醐味です。ベンチャー企業のような可能性と大企業の安定性と影響力。両方のバランスが取れていることが、私にとっては最大の魅力です。

ドコモにしかできないアイデアで、事業シナジーを生み出していく

ドコモにしかできないアイデアで、事業シナジーを生み出していく

クレジットカード事業をおこなう上で対応が必要となる法律は、割賦販売法と貸金業法。運用ルールやシステムの仕様も含めて、これらの法令用件に適合しているかどうかを確認するのが主な仕事です。事務運用部門からの問い合わせに対応するほか、各種法令要件を勘案したうえでの業務フロー設計もおこなっています。また、経済産業省や金融庁などの所管の関係当局へ、事業説明や報告をする役割も担っています。

ドコモの金融ビジネスは、多様な事業をおこなう会社だからこその、他部門の知見を活かした協業が特徴的だと思います。たとえば、通信料にポイントが付くといった金融以外の事業をまたいだ商品設計、大規模な各種キャンペーン、ポインコなどのキャラクターを使って個人顧客を獲得していくという販売手法は、法人顧客主体で営業をおこなっている銀行系の業種にはなかなかない発想です。また、社内の業務にRPAを活用するなど積極的に省力化・システム化を図っている点も、動きの速い業界にいるドコモならではですね。

今後は、巨大な顧客基盤から得られる豊富なデータを活用したコンプライアンス業務にも取り組んでいきたいと思っています。ドコモショップやコールセンターには、膨大な量のお客様の声が集まっている。データベースに蓄積されたこれらの声を、RPAやAIで分析し、特定のワードが入ってくると法令違反を起こしている懸念がある、というような自動チェック機能も可能になるはずです。これには個人情報の取り扱いなどクリアしなければいけない問題もたくさんあるので、実現するには時間がかかりそうですが、新しいことがやれる余地はまだまだあるなと感じています。

消費者目線のサービス開発と、徹底した法令遵守を同時に実現する

入社当初はちょうど新型コロナウイルスが流行りはじめた時期でもあり、リモートワークという業務形態には苦労しました。社内に知り合いがいない状況で物理的なコミュニケーションも取りにくく、不安なことも多かったです。打ち合わせで積極的に発信したり、詳しい方に話を聞きに行ったりしながら、距離を縮めていきました。今では冗談を交えながら仕事ができるようになっています。それに、慣れてくるとリモートワークはむしろ便利ですね。会社が契約しているサテライトオフィスが都内の主要駅に何か所かあるので、それを自由に利用することも可能です。私はちょうど家の近くに拠点があるので、頻繁に利用しています。ずっと自宅だと気が滅入りますし、太ってしまうのも心配なので、とてもありがたい環境です。

金融業は、どうしてもノーリスクを好む業界です。しかし、そうした人ばかり増えると、ビジネスの差別化はどんどん難しくなってしまいます。一方で、何でもかんでも全部デジタル化していいかというとそうでもない。法令や消費者保護の観点から守らなければいけないこともやはり多いんです。ただし、「ダメ」と言うのは実は簡単で、楽な方に流れるとその先の広がりもなくなってしまう。守りの領域でありながら、いかに攻めを強化していけるのかが、金融ビジネスの最大のポイントだと思っています。大切なのは、消費者の目線からどのようなサービスが望まれているのかといった純粋な視点とともに、各種法規制に照らし合わせた冷静な判断力も持ち合わせていること。攻めと守りの両立ができる人と、一緒に働けたら嬉しいですね。

※所属部署・記事内容はインタビュー時のものです。

キャリアパス

2015

大学卒業後、新卒で都市銀行に入社。法人営業(融資、投資運用商品販売等)に3年、本部審査(融資審査、信用格付審査、モニタリング等)に2年従事

2020

NTTドコモに転職。dカード事業に関するコンプライアンス業務に従事(現職)

一日のスケジュール

08:30

08:30

出社(自宅から徒歩30分くらいのところにあるサテライトオフィスに出社することが多い)

09:00

09:00

勤務開始、朝礼・メールチェックや資料作成など

12:00

12:00

お昼休憩(リモートワークで運動をしなくなったため、食生活には気を付けるようになった)

13:00

13:00

打ち合わせ(毎日1時間のものが3件くらいある)

17:00

17:00

資料作成(パワーポイントの資料を作成することが多い)

19:00

19:00

退勤・自己啓発(通勤時間が無くなったため自己啓発活動に充てられるようになった)

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