成長が見込めない閉塞感から、転職を決断

転職を決断したのは、40歳を目前にした頃。自分の経験の範囲内でしか仕事を任せてもらえないことに、閉塞感を感じていました。ルーティン業務も増え、大きな成長が見込めないと感じるなかで、このままでいいのかと。もう一度ステージを変えて成長したいという想いが強くなり、転職に踏み切りました。ただ、転職先として検討したのはドコモ一社です。前職で取引があり、そのときの誠実な対応が強く印象に残っていたんです。どなたとお話ししても、目先の利益優先ではなく、将来的なwin-winの関係性を築いていきたいという気持ちが伝わってくる。とてもいい会社だなと思っていました。

ほかに魅力を感じていたのは、「衣食住」＋「遊」といった幅広い分野にサービスを展開していること。自分の出自が、取扱商品分野の限られた小売業（川下）だったこともあり、広域にアプローチができる社会インフラ企業（川上）への憧れも大きかったと思います。入社してからも、当時感じていた印象に変化はありません。本当に誠実な人が多く、思い描いたとおりの環境で働くことができています。配属された部署には中途採用メンバーが多いこともあって、より働きやすい環境だなと感じました。

常に、時代のニーズに合う人間でいられるように

現在の仕事は、コマース戦略担当。EC経験を生かし、「dショッピング」のMA推進に従事しています。具体的には、お客さまの閲覧・購入などの履歴をもとにメッセージを配信することで、再訪問・再購入を促す取組みです。私が入社した頃、ドコモではまだMA分野について未着手の部分が多かったので、取り組んだ結果がダイレクトに事業成長につながることが楽しかったですね。

仮説検証を繰り返しながらプッシュ通知を増やしていったことで、実際に購買数はかなり伸び、まわりから「MA頼みだ」と言ってもらえるほどの成果を出すことができました。ただし、事業計画の目標達成まではまだまだこれから。「dショッピング」内の出店数を増やしていくことはもちろん、UI／UXの変更やdポイント会員との連携など、やれることはたくさんあります。MAに関しては、共同運営している協力会社に自走してもらえるような体制を整えて、さらなる事業拡大に向けて取り組んでいくつもりです。

ドコモに入社したからには、何か新しいものを生み出すことにも挑戦したいと思っています。ちょうど先日、ドコモのコンテンツを組み合わせた新しいサービス企画のプロジェクトにも参加できることになり、非常に楽しみです。僕自身が強く意識しているのは、常に時代のニーズに合う人間であること。たとえば「カスタマーファースト」の考え方にしても、ドコモのあんしん安全へのこだわりが変わることはありませんが、その手法は時代に応じて変わっていくはず。消費者の生活が多様化するなかで、自分自身の感覚を研ぎ澄まし、柔軟に変化していくことが大切です。「あの人と仕事すると面白い、何か新しいことができそうだ」と、社内外に刺激を与えられる人でありたいと思っています。