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PROJECT
STORY
09
クラウド型教育プラットフォーム
一斉休校を支えた
教育クラウドサービス
教育現場のICT化を支援する
OUTLINE
2020年2月27日、政府が一斉休校を要請しました。「これでは学習がストップしてしまう」「自宅で学習が継続する手立てがない」。教育現場に混乱が広がる中、スマートエデュケーション推進室は翌日にニュースリリースを掲載。「まなびをとめないプロジェクト」を発足し、教育クラウドサービス「まなびポケット」と、デジタル教育コンテンツを無償提供することを発表しました。それから1年が経ち、200万人のユーザを獲得するサービスになった「まなびポケット」。サービスの飛躍の裏に、どんな物語があったのか。プロジェクトメンバーが、当時を振り返ります。
PROJECT MEMBER
私たちが紹介します
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ビジネスソリューション本部 事業推進部
スマートエデュケーション推進室 主査Akimoto Junichi
秋本 純一
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ビジネスソリューション本部 事業推進部
スマートエデュケーション推進室Takatou Mika
高頭 実花
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ビジネスソリューション本部 事業推進部
スマートエデュケーション推進室 主査Morozumi Keiichi
両角 恵一
ROAD MAP
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Phase 01 事業創出
誰もが意思と特性に応じて、自分らしく学ぶ社会を目指して「まなびポケット」というオンライン上の教育プラットフォームを開発。
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Phase 02 急成長
新型コロナウイルス感染症の拡大による「一斉休校」の要請が政府から出されたことをきっかけに、通常の20倍におよぶ問い合わせが殺到。
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Phase 03 活用促進
ICTに不慣れな教員たちからの問い合わせに対し、多様な利用方法を提示。NTT Com支店の営業部隊も動員し、端末とセットにしたパッケージプランも展開。
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Phase 04 課題分析
急速な利用拡大に対応すると同時に、今後を見据えた課題を冷静に分析。システムや事業としての次なる展開へ準備を進める。
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Phase 05 サービス拡大
学校教育で活用された実績とデータから、さらなる活用用途として企業での展開を模索。学校教育の先にある社会における人材・組織の在り方へと領域を広げていく。
Phase 01 事業創出
誰もが自分らしく学べる世界を。
Phase 02 急成長
賛同企業とともに、無償提供を決断。
Phase 03 活用促進
全国の学校に“ICT化”を届けるために。
Phase 04 課題分析
定着化と、持続可能なモデルの確立を。
業務量の課題だけでなく、教育者としては子どもたちに直接会って教えたいという気持ちもあります。コロナ禍が落ち着けば、急激に増えた登録者の離脱が加速するかもしれません。「定着化という観点から言えば、教育現場の方々と慎重に議論しながら、子どもたちにとってベストなICT化を模索していかなければと考えています」と語る両角は、今後はまなびポケットの収益拡大を見据えた施策の検討も重要だと言います。
「持続可能なビジネスモデルを確立できなければ、教育のICT化を推進していくことはできません。学習データの分析やさまざまなコンテンツが利用できるサブスクリプション化なども含めて、まなびポケットが半永久的に子どもたちを支えられるようなモデルを作りたいと考えています」。
※ DX(デジタルトランスフォーメーション)…データとデジタル技術を活用して、業務や組織、ビジネスを変革すること。
Phase 05 サービス拡大
学校から教育へ、教育から企業へ。
まなびポケットは、今後どのように展開されるのでしょうか。
「現在は学校教育に焦点を絞っていますが、今後は家庭や塾、予備校といった私教育との連携も視野に入れ、児童生徒がどこでつまづいているのかも全体で共有しながら教育を個々の目標に応じてパーソナライズ化していきたい」と語る秋本の言葉を、両角が引き継ぎます。
「現在、協働学習のなかで出てきた言葉などから感情を分析し、その児童生徒が学級のなかで孤立していないかどうかを把握できるコンテンツも提供しているのです。こうした“つながりを可視化する”というテクノロジーは企業の組織形成においても活用することができますし、最終的なステージにおいては民間企業にも貢献できるようなサービスにしていきたいですね」。
一斉休校から約1年。急速な事業成長のなかで仕事をすることは決して簡単ではなかったものの、そこで得た知見は確実に未来につながっているようです。
「スマートエデュケーション推進室は少数精鋭。その分、若手にもチャンスがたくさん回ってきますし、社員のチャレンジを応援してくれる風土もありがたい。今後も試行錯誤を繰り返しながら、教育の未来に貢献していけたらと考えています」と高頭は語ります。