5年後に何をやっているか分からない。
それがドコモの決して変わらないDNA。(2/2)
書籍ビジネスのこれから、ドコモのこれから
横内:今、コミックから小説、実用書まで扱う個別課金の「dブック」を、年間数百億円規模まで発展させたいと戦略を練っているところです。まだまだ取り組むべき事は多々ありますが、多くの作家さんが魂を込めて生み出された作品を、お届けしたい。そして、日本の文化であるアニメやコミック市場のさらなる発展に貢献したいと思っています。
古川:dポイント還元施策や他のコンテンツサービスと連携して、総合力でお客様に満足していただくなど、ドコモならではの強みもより強化していきたいところですね。
横内:その通りですね。作家さんの想いを読者に、読者の想いを作家さんに伝えられるような取り組みも進めていきたいと思っています。
古川:書籍ビジネスに関するところは、横内さんとまったく同じ気持ちです。その他の領域で言うと、僕自身は個人間取引の市場をどう伸ばしていくかに興味があるんですよ。CtoCでも、CtoBtoCでもいいんですが、モノの取引ではなく、コトの取引、価値流通事業への進出です。例えば、ある領域で専門的な知識やスキルを持った個人と、それを求めている個人のマッチングです。空き時間が有効活用できたり、あらゆる価値の購入体験ができる、新しい生活スタイルを創りたいですね。リスクがあるので大きい会社が手を出しにくい領域なのかもしれないけれど、そもそもドコモは通信会社として個人をお客様としているわけなので、リスクを恐れずチャレンジしていきたいという想いはずっと持っています。
横内:私も古川さんと同じく、書籍事業だけにこだわっているわけではありません。「dマガジン」や「dブック」の成長を、ドコモの他の事業の発展へつなげるべきだと思っています。1日24時間しかない個々のお客様のライフスタイルに、いかにエンタメ領域で切り込んでいけるか、時間をとっていただけるのか。XRかもしれないしeスポーツかもしれませんが、ドコモには幅広い切り口で新サービスを創出できる無限の可能性がありますよね。
古川:ドコモは、5年後に何をやってるかわからない。昔からずっとそういう会社なんですよね。常に何もないところからカタチをつくり続けている。そういう意味では、仕事でも趣味でも何でもいいので「これが好きだ」という強い想いのある人、「こんなことができたらお客様が喜ぶぞ」という熱意を持った人に、新しいドコモを作っていってほしいと思います。
横内:ドコモという会社は、世界を変えられる可能性を持っている。過去にはiモードでマーケットそのものを創り出した実績もあります。チャレンジングな気持ちを忘れない方と一緒に働くことができれば嬉しいですね。
※所属部署・記事内容はインタビュー時のものです。