※掲載内容は2023年12月時点のものになります
PEOPLE
INTERVIEW
次世代の無線基地局で、安価で高品質な通信環境を整える
共通(エンジニア)
ネットワーク・インフラエンジニア
無線アクセスデザイン部 RAN技術推進室 無線ネットワーク装置担当
HIROAKI OGAWA
小川 弘顕
2018年入社
01 現在の仕事内容
業界に先駆けた「仮想化無線基地局」の実現に向けた開発。
無線アクセスデザイン部は、スマートフォンの電波を送受信する無線基地局に関わる開発・計画・構築・保守を一手に担う部署です。そのなかで、RAN(※1)技術推進室は、主に開発領域を担っています。業務内容は、通信規格の標準化やソフトウェアの開発、ハードウェア(通信装置)の選定、ソフトとハードを組み合わせた基地局の建設、動作試験など多岐に渡りますが、私の担当は無線基地局に使われる装置の選定です。ドコモの無線基地局に必要なハードウェアの要求条件をまとめて、資材部と協力しながら入札を行い、ベストな企業に製造を依頼します。
現在、力を入れて取り組んでいるのは、vRAN(※2)と呼ばれる仮想化無線基地局の装置選定と全国展開に向けたネットワーク設計です。従来の無線基地局では、専用のCPU(※3)やサーバーで電波の送受信を行っていました。しかし、近年は汎用のCPUやサーバーの性能が向上し、通信機能のソフトウェア化技術や仮想化技術も進化。専用ハードウェアに頼らない、汎用サーバ上にソフトウェアで無線基地局の機能を再現する仮想化無線局に注目が集まっています。実現すれば、専用ハードウェアに縛られないため調達金額が安くなり、お客さまの利用料金に反映されます。また、専用ハードウェアではないので、技術の進化に合わせて交換することも可能です。業界大手であるドコモが成功するかどうかで、仮想化無線基地局の評価が決まるといっても過言ではない重要なミッションを担う責任と向き合いながら、日々、気を引き締めて取り組んでいます。
※1 RAN・・・Radio Access Networkの略。無線アクセスネットワーク。携帯電話やその他の機器とコアネットワークを接続する役割を担う。
※2 vRAN・・・Virtual Radio Access Networkの略。仮想化無線アクセスネットワーク。移動体通信事業者がモバイルサービスの増え続ける需要に低コストで対応するための技術。
※3 CPU・・・Central Processing Unitの略。中央演算処理装置。コンピュータ内の他の装置・カイロの制御やデータの演算などを行う装置。
02 現在の仕事のやりがい
仕事の成果が、100億円単位のスケールで現れる。
一方、スケールが大きい分、重大な責任も伴います。例えば、装置選定に関しても、少しのスケジュールの遅れが、莫大な損失につながることもあります。また、無線基地局でトラブルが発生して電波が途切れると、大勢のお客さまに迷惑をかけてしまいます。万が一の事態になると、膨大な数の人員が動員されて修復作業が行われます。金額的なスケールと責任感の大きさが仕事の緊張感を生み、やりがいとなっています。
03 これまでの挑戦
大規模な提案依頼書を1年目から任される。
04 今後チャレンジしたいこと
多くのステークホルダーと課題を乗り越え、標準規格で動く無線基地局を実現する。
現在、ドコモが設置している5Gの無線基地局は、5Gの標準化が進む時期に先駆けて導入していたため、わずかに独自規格が混入しています。しかし、私たちが導入した数年後に標準規格が設定されました。もちろん、独自規格で運用することに品質上の問題はありません。しかし、独自規格の場合はユーザーがドコモに限られるため、装置の価格は高止まりします。加えて、長期間に渡り使用することを考えると、部品交換などは標準規格よりもコストがかかってしまいます。そのため今後は、この独自規格から完全に脱却し、お客さまに安価で高品質なネットワークを提供することが重要だと考えています。すでに独自規格で運用中の装置をどう扱うのか、標準規格に対応する新製品の商流はどう確保するのかなど、実現には課題もあります。それを一つずつ解決していくためにはドコモだけではなく、多くのステークホルダーとの協力が不可欠となります。「なぜやるべきなのか」、「こうすれば課題を解消できるはずだ」を粘り強く伝え、皆で同じ方向を向けるように頑張っていきたいと思っています。
05 ドコモを志望した理由
ドコモのチャレンジングな精神に惹かれて入社を決意。
入社前は、NTTグループということもあり、お役所仕事的な部分があるのかとも思っていましたが、よい意味で裏切られました。例えば、私が所属する無線アクセスデザイン部は、ネットワーク本部の一つの部署なのですが、商用ネットワークの新技術提供、開発、運用、保守までを一元的に担うDevOps(※)体制を構築する、言わばネットワーク関連の総本山となっています。そのなかでは、私たちのような研究開発の社員と現場のオペレーターの社員とが、同じ本部長の元で働いて密に連絡を交わしており、そこに縦割り構造はありません。お客さまのことを第一に考えた業務を行っている、それがドコモなのです。
※ DevOps・・・Development(開発)とOperations(運用)を組み合わせた造語。開発担当者と運用担当者が連携して協力するソフトウェアの開発手法。
06 学生へのメッセージ
緊張感と責任感のある日々で、新しいことへのチャレンジを楽しんでほしい。
働いて感じるのは、巨大なインフラを扱うため、スケールの大きさを実感しながら仕事に取り組めるということと、若手の裁量の大きさです。それだけに個人の努力も必要で、未経験領域のスキルを学ぶ姿勢、数百億円という規模や厳しいスケジュールのなかで舵取りをする行動力が求められます。私も大学時代は通信工学を学んでいましたが、今は仮想無線基地局という新しい技術を学ぶ毎日です。緊張感と責任感のある日々を求めている方にはドコモをおすすめしたい。気概を持ち、新しいことへのチャレンジを楽しめる人と一緒に働けるのを楽しみにしています。
OFF SHOT
オフの時間の過ごし方
中学までは野球をやっていたこともあり、野球場での観戦にはまっています。野球場での観戦は、最初はハードルが高いのですが、応援歌を覚えて一緒に歌えば、ただ観るよりも十倍は楽しくなりますよ(笑)。横浜DeNAベイスターズを応援していて、宮﨑敏郎選手のファンです。友人や仕事関係の方とも横浜スタジアムに足を運んで、試合後には食事やお酒を楽しんでいます。
1DAY
SCHEDULE
- 5:00
- 6:00
- 7:00
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8:00
起床、シャワー、朝食
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9:00
勤務開始 (在宅勤務)、ミーティング(1h, 部署間)
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10:00
ミーティング(1h、部署内)
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11:00
ミーティング(1h、ベンダ/SIer)
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12:00
昼食、家事
- 13:00
- 14:00
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15:00
ミーティング(0.5h、チーム内)
- 16:00
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17:00
勤務中断、ジムに行く
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18:00
野球観戦(TV)しながら夕食
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19:00
勤務再開
- 20:00
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21:00
勤務終了
- 22:00
- 23:00
- 24:00
- 1:00
- 2:00
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3:00
就寝